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世の中を甘く見ていたのである

Excite エキサイト : 国際ニュース

日本アニメ、中東で非難 「コーラン読み殺害指示」 [ 05月22日 08時16分 ]
共同通信



日本人の宗教観の無頓着性がもろに出たケース。

イスラムの自爆テロは宗教上ジハード、すなわち聖戦における殉教であり、イスラム教徒にとって聖なる行為。宗教をそこまで高めているイスラム教徒にとって、自分たちの宗教を揶揄されたようで、許せない行為。

漫画であるから許されると言うものではないのであろう。

数年前、ワーキングホリディでオーストラリアに行っていた若者が、何を思ったか内戦状態のイラクに入り、首をナイフで切られ殺害されるという痛ましい事件があった。

これも無神経から発生した事件。想像力がないというか、発想が自己中心的というか、情報がないままで行動をとっている。

1860年代の初頭の江戸時代、神奈川の生麦で島津久光の行列の横を通過したいイギリス人貿易商の殺害事件なんかも、この類の事件。

騎乗のイギリス人はきっと裁判もなく、抜き打ちの日本刀の一刀両断で殺害されるとは思っていなかったと思う。無礼打ちも知らず、薩摩藩士の示現流の凄まじい抜刀術も知らず、無知であったのである。自分たちの価値観で、まさか、と思っていたのである。

世の中を甘く見ていたのである。

しかし日本人が他国の宗教について甘く見ているのは、それなりの自分たち国民の間ですでに自覚し合っている背景があって、それは映画「靖国」など宗教的テーマを中国人監督に作られても、反日か否か程度の論争で済ます、平和的で、人の良い、牧歌的な、すべてにゆるんだ幸せな国民という背景。自分たちが緩んでいるから他国民も同じと見てしまうということか・・・。

神道は日本固有の宗教であるが、この中国人作家は日本を甘く見ていて、その見方どおり甘く見ても大丈夫だった。判断が当たっていた。

本当は宗教問題とは怖いものなのだけれどもね・・・。

最近の後期高齢者医療の問題、年金の問題などを見ていると、別の意味で無神経と言うか鈍感と言うか、為政者の自己中心的失策が多すぎて、国民を甘く見ている話が多いと思う。

しかし、日本人は平和的で、人の良い、牧歌的な、すべてにゆるんだ幸せな国民であるから、何をしても大丈夫、と政治家や官僚は思っているに違いない。
by YS1042734 | 2008-05-22 14:05
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