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死刑判決は反対

Excite エキサイト : 社会ニュース

安田弁護士に逆転有罪判決 東京高裁 [ 04月23日 14時09分 ]
共同通信


昨夜から今朝にかけてエキサイトブログがクローズしてしまったので、光市母子殺人事件の判決に関するブログを書き込みできなかった。

以前、この事件についてはあまりに犯人の少年の死刑を期待する声が多いので、あえてぼくは少年の死刑判決は反対である旨、何度かこのブログに書いた。

何故かと言うと、他のブログにあったような、自分が裁判官だとすれば絶対に死刑判決だとか、被害者の気持ちに立てば死刑以外考えられないとかでなく、一個の人間を殺すか生かすかの裁判であるのだから、もっと真摯な気持ちで考えるべきであり、気楽な野次馬気分になって、死刑だ、死刑だ、とかいう主張は、19世紀以前のリンチ裁判の声を聞くようで、すべきでないと思ったからだ。こういう問題への軽率さが不愉快で堪らなかった。

さらに安田弁護士への非難の声を耳にすると、自分にとって不快な者や反対意見の者はつぶせという硬直化した傲慢さを感じ、嫌悪感を持った。

こういう一般大衆の声を聞くと、いつの時代にもある衆愚政治の恐ろしさ、現代の大手マスコミが誘導する世論の弱さと怖さをつくづく感じた。

安田弁護士は死刑反対という自分の信念のために無料に近い弁護料で闘っているのだから、お金さえ沢山もらえば有罪の犯人の弁護も買って出て、有罪すら無罪にしてしまう守銭奴弁護士よりずっとましだと思う。そうは言ってもその守銭奴弁護士も、"お金"という信念で仕事をしている訳であるから、決して否定するものでもないが・・・。

結局、この少年の死刑はほぼ確定してしまった。一審と二審は検察の創ったシナリオに被告と弁護士が合わせてしまった可能性が否定できない。だから真実は永遠に闇の中ということになりそうだ。

この死刑は実質決まってしまったので仕方がないが、世論の在り方は本当にこういうスタイルで良いのか。

こんな世論形成だと、いつでも日本は昔の官僚が主導するファッショ的拡大主義の国家に戻ってしまう・・・。
by ys1042734 | 2008-04-23 20:18
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