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大学生で進路に迷わない者はいない

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東大生の8割が将来の進路や生き方に悩んでいるということだが、大学生で、進路に迷わない者はいないと思うので、この調査の意味がわからない。他の大学との比較論で、東大生がどうの、こうの、というのであれば、話は判る。
いまの世の中は、どういう職業に就いたらよいか、東大生でも迷いが増えている、とでも言うのであろうか。昔も今もあまり変わらないと思うが・・・。
ぼくの経験では学生時代に、すでに医者になる、弁護士になる、と決めていた奴も一部いるが、90%以上はなりたい仕事がわからない、というのが現実であったと思う。まぁ、公務員だとか商社だとか銀行だとかマスコミだとか、業種を決めていた者はいたと思うが、それであっても明確な職業意識や一生の仕事という大きな意味ではなく、消去法の、ややぼんやりした希望であったと思う。
大学院への進学希望が増えているというのは、一種のモラトリアムなのか、それとも専門職志向なのか。専門職希望だとすると、職業観でもアメリカ的になってきたな、という感じがしないでもない。
しかし、今、アメリカでも「MBAが会社を滅ぼす」(H.ミンツバーグ著)にもあるとおり、実務の伴わない知識は社会に出てもあまり役には立たないという。経営は最終的には人間学であるから、知識や技術に走ると碌なことがない、という話だ。特に文系の場合、仕事や経営に役に立つ知識や情報を大学や大学院で学ぶことは非常に難しい。たとえ学んだとしても机上の空論で実際にはあまり役に立たないというわけだ。この本でも、大企業の50歳代のトップ経営者であり、人生と経営のベテランが悩む経営諸課題について、社会も知らない20歳代のMBA大学院生が、理屈だけで、問題解決を簡単に考えていくやり方について痛烈に批判している。経営に公式があるとすれば、そんな簡単なことは誰でも飛びつくであろう。
東大生よりも他の大学生の方がもっと迷っているかもしれない。東大生でニートとフリーターになる可能性が20%であれば、他大学の学生はもっとその可能性が高いと思っているのか・・・。

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成城学園のゴルフ練習場。日常の風景。
by ys1042734 | 2006-12-17 21:24
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