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日本映画の凋落があり、そのまま回復せずに、ドン底で喘いでいること久しく、すでに数十年続いている。黒澤監督の時代、世界のトップクラスの映画を提供していた日本。その日本の映画の評価はなぜか下がったまま。北野武監督が賞をとり、漫画映画で宮崎駿監督が賞をとるが、どこか違う。日本映画が元気だ、というのとは、はやり違う。小作品なのだ。小説で言うと短編小説。心にサクッと入ってくるが、余韻の続く時間が短い。ぼくの場合、映画館を出て、信号を渡ると、もう余韻は消えていて、夕食何にしようかとか、別バージョンへ入っている。 テレビの発祥の地、アメリカではテレビで映画がダメにならず、日本で映画がダメになってしまった。テレビが原因だとは思わない。日本のテレビは地に足をつけた娯楽番組をほとんど作っていない。日本はテレビもダメなのだ。この原因はいつか、ゆっくり考えよう。 木村拓哉だとなぜダメ? ・・・よく判らない。結果を見ないと言えないのではないか。日本の場合、俳優に役柄を合わせる場合がアメリカなどに比べ多いような気がする。西田俊彦であればこういう役だ、とか。今NHKでやっている徳川家康まで、西田“家康”になっている。それだから木村拓哉が演じる鉄平は、上流階級のお坊ちゃんにはなりきれず、俳優と役が違うといっているのだと思う。しかし、木村拓哉の努力とチャレンジに期待する。もし役者として成功するなら、この辺が彼の転機であろう。ぜひ、ロバート・デニーロのような凄みのある性格俳優になって欲しい。1つアイデアとして、木村拓哉に歌舞伎を勉強してもらって、生身の個性を殺して役を演じることについて、知ってほしいものだ。水戸黄門という役は、イメージが確立しているので、誰が演じても同じ水戸黄門なのだ。役が俳優を優先している。木村拓哉もそれができると思う。まぁ、兎に角、日本映画の興隆のためにも木村拓哉に期待しよう。
by ys1042734
| 2006-10-22 22:32
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