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<診療報酬>厚労省が個別改定方針 初めて医師不足対策も [ 11月25日 02時32分 ] 厚労省の診療報酬改定をみていつも露骨に思うのは、「お上が下々をコントロールするために、医師への金銭インセンティブにさじ加減を加えて、その行動量の調整を計っている」という統制経済の姿だ。 魚の養殖場や渡り鳥の餌付け場で、餌をばら撒く飼育係のような厚労省。こっちに餌を撒けば魚はこっちに群れて、あっちに撒けばあっちに群れる。 どうして厚労省の役人にコントロールされることを医師は望むのか。どうして統制経済の呪縛から逃れられないのか。 国民皆保険下での公的医療保険制度中心の我が国の医療制度。高度成長時代には医師たちに豊かさをもたらした制度。 しかし少子高齢化社会では既に制度疲労を起こしている。それにもかかわらず、給付率が7割に下がったとしても、他の経済メカニズムの導入を頑なに拒否する医師たち。自業自得では済まされない。・・・これは国民の幸せがかかっている話であるから。 医師不足、立ち去り型サボタージュ、小児科・産婦人科の崩壊、後期高齢者医療制度と介護保険との融合、医師の医療行為への警察権力の介入、医療法人・健保の慢性赤字、薬価のみが肥大化する製薬会社シフト行政、薬害エイズに薬害肝炎、これらはみな統制経済と、その旧内務省的行政姿勢の為せるワザである。 医療介護目的税を作り、医療財政を豊かにして欲しいと医師・医師会はいう。しかし増税は最大の政局・選挙問題であることを忘れてはいけない。しかも税による医療は英国のNHSの失敗でその限界は証明されている。 NHSの開業医の年収は小学校の校長先生と同じ。公務員だから差がないのだ。モチベーションが働かず、医師の人材、医療の質は下がりっぱなし。英国は混合医療を認めない二頭立てのため、そうこうするうちに中間富裕層を中心に米国型民間医療制度が隆盛期を迎えている。 どうするか。ロシアや中国が統制経済をあきらめ、資本主義経済を取り入れたように、今、日本の医療、医師たちは最大の転換期を迎えている。コペルニクス的転換が必要である。 英国型にしろ、フランス型にしろ、ドイツ型にしろ、今、我が国は新しい医療保険制度が必要なのである。
by ys1042734
| 2007-11-25 09:17
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